レジデンス・ギャラリーのお仕事
みなさんこんにちは。
graf studio(大阪・中之島)の2Fで graf porch というスペースの管理人をしている猪子と申します。
grafではスペース運営、展覧会企画、広報、MDなど色々と担当しています。
わたしは2年くらい前に入社したのですが、もともとはギャラリーで働いていて、その後美術系出版社へ転職、そしてgrafに参加。
入社後まもなくして、大阪日本民芸館での展覧会「根の力」のディレクションを担当させていただき、
社内のアート担当にやんわりと位置づけされ、現在はレジデンス・ギャラリースペースの管理をしています。
grafでの主な業務としては、展覧会の企画運営が多いのですが、
先日まで京都を中心に活動する新工芸舎*による展覧会「ものごとの隙間」をgraf porchにて開催しておりました。
*新工芸舎
3Dプリンタ等のデジタルファブリケーションツールを使って新時代の工芸的なものづくりの可能性を探求しているコレクティブで、
取り組みはもちろんのこと、何と言っても作品がかわいい。
愛くるしいフォルムに隠された技術と探究心には息を飲む完成度です。
展示の内容によっては、個々の商品を展示販売しておりまして、
新工芸舎の展覧会も大変ご好評いただき、たくさん販売させていただきました。
実は展覧会の会期中に販売していた、のせ物、tildeのシリーズを、
なんとこの度 online shop にて期間限定でお取り扱いさせていただけることになりました。
近日公開予定なので、ぜひお楽しみに。
暮らしの実験空間
スペースの運営をしていて常々思うのが、とても贅沢な環境だなということ。
graf porchはもともと事務所だった場所を改装しているのですが、
空間のデザインや家具に至るまで全て自社で作っていること。
利用者の方々が使用できるカトラリーやグラスなんかも実はわたしたちがデザインしているオリジナルがほとんどです。
いわば、この場所そのものがプレゼンテーションの場になっていたりします。
ギャラリーなんですか?と言われるとそうとも言い難く、
あくまで暮らしを想起させる空間になっていて、通常のホワイトキューブと異なる状況は良くも悪くも展示を左右させます。
暮らしの実験空間というコンセプトのもと、1から企画を組むとどうしても直面するのは、
家具との相性や作品の配置です。
これまでの経験では、家具を什器やディスプレイの一部として認識することが多かったのですが、
空間に共存させるにはどう見せるのがいいんだろうか?
そんなことを考えながら構成を組んでいくうちに、
お客さんから「作品も家具も、購入後自宅でのイメージがつきやすい」というお言葉をいただく機会が増えました。
とても嬉しいことですし、うまく展開できた時には鼻息荒くプレゼンしています。
今後も展覧会やイベントの開催に合わせてonline shopに新商品が並んだりしますので、
大阪・中之島の実店舗とどちらもチェックしてもらえると嬉しいです。
みなさんまたお会いしましょう。
【 次回graf porch展覧会告知 】
「TROPE 4.0-TROPE HACKS exhibition」
期間 | 2022年8月10日(水)-8月14日(日)
時間 | 11:30-18:00
場所 | graf porch(大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 2F)
*Two Faces Sofa、Side T&Sは仕様変更を行い、Two Faces Sofa#2、Side T&S#2となりました。
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