新しい暮らしの始まりに
こんにちは、graf shopの山田です。
先日娘が小学校に入学しました。給食が始まるまでの約1ヶ月間、朝5時起きでお弁当作りという慣れないリズムに戸惑いながら、家族のドキドキとワクワクが半分づつ詰まった4月を過ごしています。
みなさんの中にも、新しい生活が始まったり、お引越しをしたり、何かと変化の多いこの時期を過ごされている方も多いことと思います。今回はこの春、ご新築に合わせてオーダーいただいた、特注家具についてご紹介したいと思います。
昨年の夏、お打ち合わせスタート
2022年の夏、打ち合わせが始まりました。半年後の新築に合わせてキッチンの収納家具の特注をご依頼を頂いたのが、東京都杉並区高円寺にあるセレクトショップ、「日本の手仕事・暮らしの道具店 cotogoto」のバイヤー・栗原さんです。
仕事柄キッチンの道具や食器を多くお持ちで、新築に合わせて道具たちの置き場となる収納棚を特に重要視されていました。一番こだわったのは、木の種類や色味。家の雰囲気や、他の家具、また置く道具をイメージしながら、どの色にすればいいか、木目がどのようなものがいいか、引き戸の色は何色がいいか、非常に悩まれていました。
シンプルなデザインで道具が引き立ちながら、家の中のアイコンにもなる雰囲気のある家具を探されていたところ、graf の家具オリジナルシリーズ「Narrative / Storage Cabinet」がイメージ通りだったとのこと。既存のデザインをベースに、素材、棚割、サイズ、カラーなど、プロダクトデザイナーとの打ち合わせが始まりました。
デザインから製作まで
大阪〜東京という立地的なことやコロナ禍ということもあり、お打ち合わせは数回に分けてお電話やリモートで行いました。
今回は棚の段数や仕様、扉の位置など具体的なイメージを比較的明確にお持ちだったので、基本的にはご希望に沿う形で図面に落とし込んでいきました。
使い勝手や実際に使用することを想定し、デザイナーからも提案を行います。デザインや機能面は担保しながらも、素材を使い分けることで耐久性やメンテナンスのしやすさ、ご予算に合わせてコスト面などを考慮して最終的な形を作っていきます。
次に、デザイナーの手を離れ家具職人へと引き継がれます。自社工場「graf labo」にて、木材の仕入れ・加工・染色までを行います。通常はひとりの職人が全工程を担いますが、今回は大型の特注家具。ふたりの職人で約20日かけて分業しながら仕上げていきます。図面上にはない、細かな仕上げや加工などは職人が製作中に判断し変更。デザイナーと確認をしながら作り上げていきます。
納品から設置まで
いよいよ納品の日。通常は配送業者の方に納品をお願いすることがほとんどですが、特注家具の場合はlaboの職人が直接納品設置に伺うこともあります。今回は設置の際に現地での調整が必要なこともあり、大阪から東京まで納品に伺いました。
下見・事前準備・設置・仕上げと幾つかの工程に分けて、2日間。途中、トラブル(ここでは内緒にしておきます…)などもありながら、無事に納品をさせていただきました。
その後…
納品後、実際に食器が入っているところを拝見したい…とのわがままなお願いも快くお受けいただきました。「木目、色、白の引き戸、全体のバランスがいい感じで、金属の鍋や竹かご、陶器などの置きたかったものを実際に置いたところ、非常にマッチして、家の中でも眺めていたくなる場所になりました」とのお声をいただき、デザイナー、家具職人共に一安心。これから末長くご自宅の中心になるような場所になることを願っています。
grafでは、既存の家具のリサイズや仕様変更、今回のような大きな家具から小さな家具まで、イメージを形にするお手伝いをします。
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